頭のゆがみ重症度、測定値の解釈できてますか?
赤ちゃんの頭のかたちでお悩みの方。
ヘルメット治療をするにあたり、
お子さんの頭の形の歪み具合を専門施設で測定して重症度を見ます。
ヘルメットメーカーさんで数値の指標が違いますので
医療機器の添付文書をもとに、その解釈をしたいと思います。
私自身、治療にあたりスターバンドのAHS Japanさんにお世話になっており、
事前に数値の見方などの説明を丁寧にして頂きました。
けれど!!! なんせ!!!
3ヶ月の乳児👶同伴の説明!
ゆっくりおねんねして欲しい時に限ってギャン泣き😂
こちらがじっくり説明に集中できなくて
理解不足な点が多かったので、
専門施設のホームページやブログにお世話になり、
数値の解釈について勉強しました。
各メーカーさんのヘルメット説明書である、添付文書をもとに紹介します。
スターバンドを使用していましたので、
アイメットとミシガンは添付文書の抜粋のみとなります。
ヘルメットメーカーによって重症度分類が異なる
スターバンド
スターバンドの添付文書全文はこちら
PSR(Posterior Symmetry Ratio):後頭部左右体積比
OSR(Overall Symmetry Ratio):全体左右体積比
RSI(Radial Symmetry Index):放射非対称指数
CVAI(Cranial Vault Asymmetry Index):非対称指数
CR(Cephalic Ratio):縦横比
表の重症度の項目から、レベル表記このようになります。
- レベル1 軽度
- レベル2 軽度〜中等度
- レベル3 中等度
- レベル4 重度
- レベル5 極めて重度
数値の説明によく出てくるのが、CR、CVAIです。
CR
縦横比をみて、短頭・長頭を表す指標です。
絶壁さんはこちらの指標をもとに絶壁認定されます!
適正値は84.0-90.9とされていて、
適正値より大きいと短頭(絶壁)、小さいと長頭、と診断されます。
CVAI
頭の変形度を表す指標です。
AHSさんから頂いた「サマリーレポートの見方」を使って見てみましょう。
真ん中の線から30°のところに対角線Diag1、Diag2を引きます。
CVAI : Cranial Vault Asymmetry Index(%)
= Diag1とDiag2の距離の差 / Diag1かDiag2のどちらか大きい方 × 100
この値が小さいほど、左右対称に近いことを意味します。
アメリカでは、
対角線Diag1、Diag2の差(mm)の数値(Cranial Vault Asymmetry:CVA)が
6mm 以上でヘルメット治療が保険適応になるそうです。
また、対称性を見る指標として、
RSI(放射非対称指数)もあります。
下記参照
我が子の初診時の重症度
RSI:中等度
CVAR:重度(極めて重度寄りの)
CR:標準
つまり、うちの子は重度の斜頭症であることがわかりました。
アイメット
アイメットの添付文書全文はこちら
測定方法はこちらです。
① 取得した頭部形状データから、幅、奥行きの中間点を中心として求める
② 中心点を基準に、左前頭部、右前頭部、左後頭部、右後頭部を区分けする。
③ 最上部(頭頂点)点 3cm 下~鼻根点 3cm 上の範囲の4区画の体積を計算する。(両端 3cm は耳介形状と頭頂の凹凸を避ける為の修正)
④ 左右対称率は左右の体積が大きい方を 100%とし、少ない方のパーセンテージを求め、前頭部、後頭部を個別に体積比率(対称率)を求める。
⑤ 縦横比率は、前後径/横径にて求める。
ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット
ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメットの添付文書全文はこちら
CA : Cranial Asymmetry(mm)= 対角線B-対角線A(B>A)
ヘルメット適応基準
9mm 以上 相対的適応 15mm 以上 絶対的適応
CVAI : Cranial Vault Asymmetry Index(%)=(対角線B-対角線A)/ 対角線A × 100(B>A)
CI : Cephalic Index(%)= Cranial width / Cranial length × 100 *
重症度とレベル
ヘルメットメーカーさんで、重症度とレベルの指標がちがうことがわかりました。
SNSなど見てると、
重症度表記だったり、レベル表記だったりで違ったので
調べつつも、産後の私の脳内は『???』でした😅
私はこの点でごちゃごちゃになったので、
こちらの記事で比較できるように整理しました。
ヘルメット矯正治療の記事にあたり
こちらの記事は、ヘルメット治療経験者のママである筆者 Rin のブログです。
個人的な考え方や認識を記録したもので、医学的に正確でない表現も含まれます。
医療に関しては素人となりますので、参考程度に留めて頂きたく存じます。
正確な情報を入手したい際には、必ず専門施設、専門医へお問い合わせください。
どうかご了承くださいませ。
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